IoTってよく聞くけどなに?そもそもどう発音するの?

近年「IoT」というワードがよく使われるようになりました。しかし、その読み方や意味が良く分からない人も多いと思います。そこで、IoTとは何か、IoTで実現できることなどを例を用いわかりやすく説明します。

IoTとは何でしょうか?

温度管理システム,Iot 温度センサー

IoTは"Internet of Things"の頭文字を取った言葉で「モノのインターネット」と訳されています。読み方はアイオーティーです。IoTとはモノがインターネット経由で通信することを意味します。

IoT:Internet of Things(モノのインターネット)という言葉が普及するよりも前は、インターネットはコンピュータ同士を接続するためのものでした。今までは主にパソコンやサーバーなどのIT関連機器を接続していました。さらにスマートフォンやタブレット端末も接続されて、インターネットに繋がるデバイスは広がっていきました。
YouTubeなどの動画サイトを視聴できるテレビやスマートスピーカーや賞味期限を管理してくれる冷蔵庫など、デジタル情報家電をインターネットに接続することは増えています。インターネットはあらゆるモノが通信をするための情報伝送路になりつつあります。さらにはITデバイスや家電製品だけではなく、あらゆるモノ(Things)がネットワークに接続されるようになるでしょう。

IoTで何を実現するかの明確な定義はなく、様々な応用例が提案されています。今までインターネットに接続するということを想定されずにいたようなものがインターネットに繋がるようになってこそ本領だと言えるでしょう。
具体的には、現在存在する様々な機械やセンサーや人間の行動や自然現象は膨大な情報を生みだしています。これらの情報を収集することができれば様々な問題の解決が期待できます。例えば自動車の自動運転において、自動車の状態のデータをクラウドに送信して共有し、それをもとにしてAIが運転の指示をだすなどです。

モノとは物理的に存在する物だけを指すのではなく、自然の現象や生物の行動等を含んでいます。例えば農業や養殖漁業の分野でドローンの活用が注目を集めていますが、畑や生簀をカメラで撮影したり、それをセンサーで集めた気温や水温などと一緒に分析するなどもIoTの活用事例です。

このように、パソコンなど以外のモノをインターネットに接続することをIoTと呼んでいます。IoTではモノに対し各種センサーを付けてその状態をインターネットを介してモニターしたりコントロールしようとすることで、また互いに計測データやセンサーデータや制御データの交換をすることで様々な課題の解決が期待されています。

IoTで注目される通信技術は何でしょうか?

温度管理システム,Iot 温度センサー

IoTにおいてネットワークの通信速度は重要です。現在主流の携帯電話の通信方式はLTEと呼ばれるものですが、IoTが本格化した将来で注目されているのは「5G」という通信方式です。

また、センサーなどはごく少量のデータを継続的に長期間送るものですから、省電力・低速の特性を持った無線通信規格も求められています。これは「LPWA」と呼ばれています。LPWAは省電力であるという点も大きな特徴で、乾電池ひとつで年単位での稼働も可能となります。LPWAは一つの規格名ではなくさまざまな通信方法が採用されています。主だったものでもNB-IoTやZigBeeなど10ほどの規格があります。

5GとLPWAは競合する関係にはなく、5Gは将来の技術革新の中心となり、LPWAは生活の身近なところで活躍する技術となります。

具体的に実現しているIoTの事例

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IoTは未来技術という感じがしますが、すでに実用されているものも多いです。またセンサーをインターネットに接続するとか機械どうしが通信するというのも昔からあるもので、IoTという言葉が生まれるよりも前から存在していたIoT的なものはあります。
ではここで、すでに実現し実用化されているIoT技術を見てみましょう。

スマートロック

自宅を出た後に、鍵を閉めたか不安になるといった「もしもの不安」を解消するために開発されたのが、インターネットによる遠隔操作で行うロックです。スマートフォンによる操作でどこからでもロック状況の確認や施錠を行えるため安心して外出することができます。さらにカメラ付きのものもあります。これは来訪者の顔を確認した上で、遠隔で施錠や開閉が行えるため、遠隔での子供の見守りや家事代行の対応などに活用されています。また、Airbnbなどの民泊においても活用されています。

スマート首輪

GPSを利用したIoTがペット用のスマート首輪です。首輪に組み込まれたセンサーによって取得した位置情報をアプリなどからみることができます。ペットが自宅でおとなしくしているか外出先から確認できますし、迷子になってしまった際にも位置情報から探し出すことができます。
また心拍計や温度計の機能がある首輪もあります。これはペットの健康状態をいつでも把握できますので、一人暮らしでペットを飼っている方にとっては心強いでしょう。

Amazonダッシュボタン

Amazonが提供しているAmazonダッシュボタンは、日用品をボタン一つで注文できるIoT機器です。ボタンを押すと、即座に対象商品の注文が完了する仕組みでした。シャンプーや洗剤やなど毎日使うような日用品や飲料水が主な対象です。しかし2020年現在ではダッシュボタンの新規販売は終了しました。アイデアが廃止されたのではなく、Amazonのサイトやアプリで利用できるバーチャルダッシュのユーザが増えたことと、Amazon Alexaからハンズフリーで商品購入できる音声ショッピングの利用者が増えたことが理由です。

橋にセンサーを取り付けて保守・点検を効率化

橋にセンサーを取り付けて道路橋の異常や損傷を検知するのが、日本の大手システム会社の開発したBRIMOS(BRIdge MOnitoringSystem)(ブリモス)です。日本全国には約15万の道路橋があり、その中の40%は高度成長期に作られたもので老朽化が進んでいます。しかし、補修を行う工事業者が減っていました。IoT化することで下記の効果が期待されています。

  • 橋の異常の早期発見
  • 災害時に危険な橋を通行止めにするなど迅速な対応
  • 通過する車を継続的に監視し、橋の損傷を事前予測
  • センサーからのデータを解析することによる効率的な保守・点検

IoTマンホール蓋

マンホール型IoTデバイスです。マンホールに取り付けられた水位センサーとガスセンサーのデータを送信し、豪雨による都市浸水を未然に防ぐことを目的としています。

歯ブラシアタッチメント型IoTデバイス

歯ブラシに取り付けるタイプのIoTデバイスで、これには加速度センサーがついており、そのデータをBluetooth経由でスマホに送ります。このデータをアプリが解析し、歯磨きのやり方の改善を提案してくれます。

自宅の温度管理

自宅の温度管理をしてくれるIoTデバイスは、温度センサーとエアコン・ヒーターが連動しており、住民の好みや季節に合わせて最適な温度に調整をします。またAIが住民の起床時間や帰宅時間を学習し、住民の生活リズムに合わせた適切な温度設定をします。自宅に人がいない時はエアコンの電源を切るなどの省エネ効果も期待できます。

忘れ物を見つけるためのIoTデバイス

50gと軽量なこのデバイスは5秒に一度スマホに位置情報を発信します。そのため、このデバイスをつけたモノ(鍵や財布やかばんを想定)を無くしたときに、最後に信号をキャッチした地点が分かるので、紛失したときの場所が推定できます。



以上、数多くこの世に誕生したIoTデバイスのほんの一例を紹介しました。アイデアだけと言えるものから現実的なものまで、卑近なものからSFっぽいものまでIoTといってもいろいろあります。実用を模索している段階なので、現実に使えるIoTが今は大切なのではないでしょうか。